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温度・粘度
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スティックフュージング域
すてぃっくふゅーじんぐいき
Stick Fusing Zone
680〜710℃の温度帯。ガラス表面がわずかに熔けてパーツ同士が接着するが、切り口・角は残ったまま形を保つ最低温度の熔着域。
詳しく
スティックフュージング域(Stick Fusing Zone)は680〜710°Cの温度帯で、ガラス表面がわずかに熔けてパーツ同士が接着するが、切り口や角はほぼそのままに残った状態でガラスが「くっつく」温度帯である。粘度領域ではlog η 9〜10(Pa·s)に相当し、ガラスは表面のみ流動しながらも立体的な形状を維持できる。近岡令(2021)が5段階の熔着技法分類のひとつ「スティックフュージング」として新設した温度帯である(2012書には独立項目なし)。
スティックフュージング域の実用上の意義は、最も低温での熔着のため色変化や形状変形が最小限に抑えられる点にある。立体的な装飾パーツをベースガラスに接合する仮熔着的な用途や、細かい部品の固定に使われる。ただしこの温度帯は失透危険帯(660〜680°C)を直上から覆う領域でもあるため、急速に通過してピーク温度を維持する際の昇温速度の設計が重要である。bubble squeeze帯との境界に近く、保持時間の設定が品質を左右する。
関連概念
タック域(tack-zone)・フル域(full-fusing-zone)・スティックフュージング(stick-fusing)・bubble squeeze帯(bubble-squeeze-zone)・η-T-tフレームワーク(eta-t-t-framework)と合わせて、熔着温度帯の連続的な変化を理解する。

