設計・制御
実作ノート
じっさくのーと
Field Notebook / Kiln Log
各焼成を「サンプル数1の実験」として記録する制作ノート。素材・寸法・プログラム・結果を残すことで理論検証・失敗解析・再現性確保が可能になる。
詳しく
実作ノート(Field Notebook / Kiln Log)は、焼成のたびに使用素材・寸法・焼成プログラム・結果・失敗モード・偏光板測定値を記録する制作記録のことである。近岡令は「プランニング・チェックシート」としてこの記録習慣を提唱し、本論でも各焼成を「サンプル数1の実験」として扱い、記録を理論検証の最小単位と位置づける。「780°C×15分でフルフュージング、結果適正」という一行が、粘度域マッピング(viscosity-zone-map)と形成挙動(plate-sag-formula)の検証データになる、という考え方。
記録項目の最小セット: 事前計画(アイデア・制作図)、素材(ガラス品番・ロット、石膏配合)、焼成パラメータ(寸法・レイアウト・プロファイル全段階・炉名・棚板配置)、結果(写真・変形度合い・失敗モード)、偏光板測定値(retardation nm/cm)。fusing-notebook(ブラウザアプリ)ではこれらをデジタル記録し、過去焼成の検索が可能。記録を取らない作家は同じ失敗を繰り返しやすく、成功プログラムを再現できないリスクがある。一方で詳細すぎる記録は継続困難になるため、最小限の項目を毎回記録する習慣を優先する。
関連概念
キルンキャリブレーション(kiln-calibration)・偏光板テスト(polariscope-test)・温度プロファイル(temperature-profile)・データロガー(data-logger)・焼成プログラム8段階(firing-program-8-stages)・η-T-tフレームワーク(eta-t-t-framework)

