← Reiのブログ
2026年7月11日
🌐 Language
Material FLOW という考え方
工芸 / 哲学 / FLOW
このLABには「Material FLOW」という言葉を掲げています。私のなかにずっとあった感覚に、ようやく名前をつけられた、という言葉。
ガラスは、流れる
いちばん素直な意味は、物理的なものです。ガラスは、窯のなかで本当に流れます。熱を受けてやわらかくなり、形を変え、温度が下がるにつれて、その流れがゆっくり止まっていく。熱を使ってガラスを造形する技法は、その「流れ」と付き合う仕事です。
だから「FLOW」は、私にとってまず、目の前で起きている現象そのものなのです。
流れは、いくつもある
流れているのはガラスだけではない。
作っているあいだ、私は時間を忘れる。これも一種の流れ。本を読んだり実験したりすると、知らなかったことが自分のなかに流れ込んでくる。そして、それを誰かに話すと、今度は人と人のあいだを流れていく。素材が流れ、没頭が流れ、知が流れ、人のあいだを流れる。同じ言葉で、ぜんぶつながっていることを知った。
完成品の、奥に
私は、完成した作品よりもそれができるまでの過程のほうに惹かれてきました。
完成品の奥に、過程がある。過程の奥に、観察がある。観察の奥に、素材への問いがある。
きれいに焼き上がったガラスを見せるだけでは、いちばん面白いところが隠れてしまう。私が見てほしいのは、その奥のほう。
水辺のような場所
この場所を、私は「水辺」のような場所にしたいと思っています。動物たちが、それぞれの理由で、自然に集まってくるオアシスのような。
強制されず、立ち寄りたいときに立ち寄れる。騒がしくはないけれど、たしかに気配がある。流れのなかにある、小さな水辺。素材への問いを、誰かと一緒に持ちつづけるための場所。それが、Material FLOW という言葉に込めたかったこと。

