温度・粘度
粘度領域マップ
ねんどりょういきまっぷ
Viscosity Zone Map
log η 値と温度帯・現象・対応技法を一覧に並べたマップ。どの温度域で何が起きるかを一望し、焼成設計の地図として使う。
詳しく
粘度領域マップ(Viscosity Zone Map)は、ガラスの粘度域(log η)を軸にして、各粘度域に対応する温度帯・成立する現象・対応するキルンワーク技法を一覧で対応させた図表である。このマップを持つことで「何のためにどの温度まで上げるのか」が直感的に分かる。主な粘度域と対応内容は以下のとおり: log η>14.5(歪点以下, <450°C)は完全剛体・熱衝撃リスクあり、log η 13〜14.5(450〜520°C)はアニール域・応力緩和可能、log η 9〜13(520〜630°C)は粘性流動・自重クリープ・スランピング、log η 7.6〜9(630〜680°C)はタック融合・パターン転写、log η 6.6〜7.6(680〜720°C)は軟化・フルフュージング、log η 4〜6(720〜850°C)は流動・キャスト・ロストワックス、log η 2〜4(850°C以上)は低粘性流下・ポットメルト。
粘度領域マップは4ゾーン分類(four-zones: Ⅰ割らない/Ⅱ歪を残さない/Ⅲ汚さない/Ⅳ美しく)と対応させて読むとより実践的になる。4ゾーンが「何を気をつけるか」のフレームなら、粘度領域マップは「どの温度で何が起きるか」の物理的根拠を与える。η-T-tフレームワーク(eta-t-t-framework)の概念マップとして、焼成プログラムを設計するときの基礎知識として頭に入れておくとよい。
関連概念
粘度-温度曲線(viscosity-temperature-curve)・粘度定点(viscosity-fixed-points)・4ゾーン(four-zones)・η-T-tフレームワーク(eta-t-t-framework)・軌跡言語(trajectory-language)

