温度・粘度
粘度定点
ねんどていてん
Viscosity Fixed Points
軟化点・徐冷点・歪点など、特定のlog η値に対応して規格定義された特徴温度の総称。焼成設計の基準点になる。
詳しく
粘度定点(Viscosity Fixed Points)とは、ガラスの粘度 η が特定の値をとる温度を規格で定義した特徴点の総称である。キルンワーカーが日常的に使う「軟化点」「徐冷点」「歪点」という用語はすべてこの粘度定点として定義されている。主な定点とその規格を以下に示す: Working point(log η=4, T⁴=流動加工域)、Littleton軟化点(log η=6.6, ASTM C338, 自重変形開始)、ASTM軟化点(log η=7.6, タック融合下限)、徐冷点(log η=13, JIS R 3103-2, 応力緩和完了)、歪点(log η=14.5, 実質剛体の開始点)。
粘度定点はガラスブランドのカタログに記載されており、焼成プログラム設計の基準点として使う。Bullseye COE90系の場合、徐冷点は約482°C、歪点は約442°Cである。これらの値がブランドごとに異なるため、異なる組成のガラスを混ぜる際にはCOE(熱膨張係数)だけでなく粘度曲線の整合性も確認する必要がある。粘度定点の測定はASTM C336(徐冷点)・C338(軟化点)・C598(歪点)などの規格に従うが、アーティストの現場では各ブランドのTechNoteやデータシートの記載値を使うことが多い。
関連概念
粘度-温度曲線(viscosity-temperature-curve)・ワーキングポイント(working-point)・VFT式(vft-equation)・4ゾーン(four-zones)・歪域(strain-zone)・徐冷域(annealing-zone)

