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色・発色
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硫化黒化
りゅうかこっか
Sulfide Blackening
鉛系ガラスを硫酸塩を含む耐火石膏で焼成する際にPbSやFeS等が析出してガラスが黒変する現象。耐火石膏の選択で予防できる。
詳しく
硫化黒化(Sulfide Blackening)は、鉛(Pb)系ガラスを硫酸塩を含む耐火石膏(多くの一般品が該当)で焼成すると、石膏から放出された硫黄成分がPb²⁺と反応し、PbS(硫化鉛)や金属Pb⁰が析出してガラス内部に黒点・黒い縞が生じる現象である。
この現象は武蔵野美術大学紀要36号(2005, 齋藤・近岡・篠原)でも実験観察されており、投資材(耐火石膏)の硫酸塩含有量との相関が示唆された(近岡が共著者として関与した実験報告)。
硫化黒化の予防法は①鉛フリーの耐火石膏(Crystalcast等、鉛対応品)を使用する、②焼成上限温度を880°C以下に抑える(900°C以上でSO₃放出が加速)、③還元雰囲気(残炭・有機繊維の過剰使用)を避けることである。Gaffer Casting Crystalなど鉛含有ガラスを使うキャスト作業では特に注意が必要で、耐火石膏の製品選択が作品品質を直接左右する。鉛フリーのBullseyeやOYFを使用すれば、この問題は発生しない。
関連概念
solarization(solarization)・striker(striker-glass)・耐火石膏(refractory-plaster)・ロストワックスキャスト(lost-wax-cast)と合わせて、鉛系ガラスの扱い方と発色・変色機構を理解する。

