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温度・粘度
🌐 Language
歪域
ひずみいき
Strain Zone
約450℃以下の温度帯。ガラスが完全に剛体となり永久残留応力は生じない安全域。この温度域まで下がれば急冷(AFAP)が可能。
詳しく
歪域(Strain Zone)は、ガラスの粘度定点における「歪点(Strain point)」以下の温度帯で、Bullseye COE90系では約450°C(歪点Tst=442°C)以下に相当する。この温度帯ではガラスは完全に剛体として振る舞い、外力が加わっても粘性流動による変形が起きない。したがって熱履歴による永久残留応力の増加は実質的に生じない「安全域」である。歪点はlog η = 14.5(Pa·s)で定義される粘度定点で、これ以下では応力は緩和されず固定されたままとなる。
焼成プログラムにおける実用上の意味は、歪域(歪点以下)まで温度が低下すれば、それ以降は比較的急速な冷却(AFAP: As Fast As Possible)が許容されるという点にある。ただし熱衝撃割れのリスクは依然として存在するため、厚物作品では歪域以下でも緩やかな冷却が推奨される。また歪点以下での表面欠陥に応力が集中する「歪点以下破壊(遅延破壊)」のリスクは、徐冷条件が不十分な場合に数時間〜数日後に「自発的な割れ」として現れることがある。
関連概念
徐冷域(アニール域)(annealing-zone)・アニールソーク(F段階)(firing-stage-f)・アニールクール(G段階)(firing-stage-g)・偏光板測定(polariscope-test)・η-T-tフレームワーク(eta-t-t-framework)と合わせて、冷却工程の全体設計を理解する。

