素材
ソーダ石灰カリガラス
そーだせっかいかりがらす
Soda-Lime-Potash Glass (SLS)
Na₂O・CaO・K₂O・SiO₂からなるキルンワーク用ガラスの主要組成系。Bullseye・Aスキ・OGTなど芸術用ガラスのほとんどがこの系に属する。
詳しく
ソーダ石灰カリガラス(Soda-Lime-Potash Glass, SLS)は、酸化ナトリウム(Na₂O)・酸化カルシウム(CaO)・酸化カリウム(K₂O)・二酸化ケイ素(SiO₂)を主成分とするガラスの組成系である。キルンワークで使われる芸術用ガラス(Bullseye COE90、Oceanside System96、Aスキ、OGT等)のほとんどがこの組成系に属する。徐冷点(Tg)は品種によって480〜510°Cの範囲にあり、フュージング・スランプ・キャストなど幅広い技法での扱いに適した粘度温度曲線を持つ。
SLSを基準系として見ると、ガラス組成による粘度曲線のシフトが理解しやすい。高Na₂O/K₂O系(COE104のEffetre Murano等)はSLSより約40°C低温側に粘度曲線がシフトし、同じ温度でより軟らかくなる。PbO系(Gaffer Casting Crystal, 42%+PbO)はさらに75〜100°C低温側にシフト。ホウケイ酸系(Pyrex等)は逆に100°C以上高温側に位置し、キルンワークには不向き。著者(近岡令)のOYF自家配合系もSLS系に属するが、独自配合により徐冷点がBullseye系より低め(Tg≈460°C)と推定されている。
関連概念
COE(coe)・VFT式(vft-equation)・ガラス転移(glass-transition)・粘度-温度曲線(viscosity-temperature-curve)・Bullseye COE90(bullseye-coe90)・OYFガラス(oyf-glass)・ホウケイ酸ガラス(borosilicate-glass)

