← ことばたちへ戻るEnglish
哲学
🌐 Language
科学と実践の循環
かがくとじっせん
Science and Practice
実測の経験と科学の文献、その両輪で語る。作家が自ら知をつくる方法。
ガラスについて語るとき、ふたつの語り口があります。ひとつは、作家が経験から語る「実践」のことば。もうひとつは、研究者が文献やデータから語る「科学」のことば。多くの場合、この二つは別々の世界にあります。
でも、わたしが目指しているのは、その両輪で語ること です。制作ノートに溜めた実測——作品の厚み、焼成のプロファイル、仕上がり、失敗の観察——と、査読論文や工学書の一次情報。この二つがそろって初めて、「アーティストが作る論」が成り立つと考えています。
作ることと、考えること。手を動かすことと、しくみを理解すること。これらは対立しません。むしろ、循環 します。理論で予測し、焼いて確かめ、結果を観察し、また理論を更新する。一回の焼成は「サンプル数1の実験」であり、ノートの一行は理論を検証するデータになります。
経験だけでは「なぜ」が分からず、科学だけでは「現場」が抜け落ちる。その両方を地続きにすること。作家が、自分の手と頭で、知をつくっていくこと。そこに、ものづくりの新しい可能性があると信じています。
---
詳しく
科学と実践の循環とは、作家自身の制作ノートに蓄積された実測(厚み・焼成プロファイル・完成状態・失敗の観察)と、査読論文やメーカー公式資料などの科学的文献、その両輪で語る方法です。
実践だけでも文献だけでもなく、二つが揃って初めて「アーティストが作る論」として成立します。

