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哲学
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予防工学としての制作
よぼうこうがく
Preventive Engineering
失敗を機構の言葉で語り直し、予防できるものに変える態度。
割れた。曇った。思った形にならなかった。ものづくりに失敗はつきものです。けれど、失敗を「運が悪かった」「勘がはずれた」で終わらせてしまうと、次に活かせません。
わたしが大切にしているのは、失敗を「機構(しくみ)」の言葉で語り直す ことです。割れたのは、熱衝撃か、残留応力か、歪点以下の遅延破壊か。曇ったのは、どの温度帯に長く留まったからか。原因のしくみが分かれば、それは 予防できる失敗 に変わります。
これは、ものづくりを 予防工学 として捉える態度です。あらかじめ「この温度帯では何が起きうるか」を知り、起こりうる失敗を設計の段階で避けておく。偶然に頼るのではなく、しくみを味方につける。
そして面白いことに、しくみを理解するほど、冒険できる範囲が広がります。どこまでが安全で、どこからが危ういかが見えれば、その境界ぎりぎりで遊べる。失敗を恐れず、けれど無謀でもなく。機構を知ることは、表現の自由を支える土台なのです。失敗は、しくみを教えてくれる先生でもあります。
詳しく
予防工学としての制作とは、失敗を運や勘ではなく、機構(メカニズム)の言葉で語り直し、予防できるものに変える態度です。
なぜ割れたのか、なぜ曇ったのかを物理・化学の仕組みで理解すれば、次は条件を整えて避けられます。失敗を「起きてしまったこと」から「設計で防げること」へ変える考え方です。

