温度・粘度
金属コロイド発色
きんぞくころいどはっしょく
Metal Colloid Coloring (Striker Mechanism)
金・銀・銅のナノ粒子が表面プラズモン共鳴により発色する機構。ストライカーガラスの原理。再加熱の温度と時間が粒径・色を決定する。
詳しく
金属コロイド発色(Metal Colloid Coloring)は、ガラス中に原子状に分散した金・銅・銀などの金属が、特定温度での再加熱(striking)によってナノ粒子(コロイド)として核生成・成長し、表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance)によって強い色を呈する現象である。Au(金)は粒径10〜30nmで鮮やかな赤(ゴールドルビー)を呈し、粒径が大きくなると褐色・黒色に変化する。Cu(銅)は金赤、Ag(銀)は黄色〜琥珀色を呈する。これがBullseyeのストライカー系(Marigold Yellow、Pink、Salmon Pink等)の発色原理である。
実践的には「striking温度と時間の管理」が最重要で、Gold rubyでは650°C×210分(または700〜710°C×3〜4時間)が標準的なstriking条件とされる。高温・長時間ではコロイド粒子が肥大化して褐色〜黒色に変化し、低温・短時間ではコロイド形成が不十分で透明のまま(無発色)になる。ストライカー系ガラスは「温度よりも時間が発色を支配する」点が他の着色機構と異なる。また「ストライカーは焼成前と焼成後で著しく色が変わる」という特性を理解した上で使う必要がある。
関連概念
ストライカーガラス(striker-glass)・遷移金属redox(transition-metal-redox)・発色vs変色(coloring-vs-discoloration)・色見本タイル(color-sample-tile)・硫化黒化(sulfide-blackening)

