← ことばたちへ戻るEnglish
温度・粘度
🌐 Language
流動・キャスト域
りゅうどうきゃすといき
Flow/Cast Zone
810〜870℃の温度帯。ガラスが流体として型に流れ込む温度帯。ロストワックスキャスト・ボックスキャスト等が行われ、型の細部への流入が可能になる。
詳しく
流動・キャスト域(Flow/Cast Zone)は810〜870°Cの温度帯で、ガラスが流体として耐火石膏型に流れ込む温度域である。粘度領域ではlog η 4〜5(Pa·s)に相当し、ガラスは重力と圧力差によって型の細部まで流入できる状態となる。ロストワックスキャスト(815〜870°C)、ボックスキャスト(815〜840°C)、Gaffer細部流入(850〜900°C)などのキャスト技法が、この温度域を利用する。
ガラスの型への細部流入は、粘度ηと表面張力γで律速され、流入深さh ∝ √(γt cosθ/η)のオーダーとなる(Kucuk 1999)。より高温で粘度を下げるほど、あるいは保持時間を延ばすほど流入が進むが、失透域の長時間滞留リスクと拮抗する。Gaffer Casting Crystal(鉛含有、粘度曲線が低温シフト)は同じ温度帯でより低い粘度を実現し、複雑な型への流入が容易になる理由がここにある。石膏型の予熱(predry)で型内の水分を除去してから本焼きすることが安全な焼成の前提条件となる。
関連概念
ブロック・プレス域(block-press-zone)・ポットメルト域(pot-melt-zone)・耐火石膏(refractory-plaster)・predry(石膏型予熱)(predry)・Gaffer Casting Crystal(gaffer-casting-crystal)と合わせて、キャスト技法の温度設計を理解する。

