技法
ボックスキャスト
ぼっくすきゃすと
Box Cast
木枠に耐火石膏を流し込んで型を直接成形するキャスト手法。Bullseye標準のキャスト入門技法。ピーク815〜840°C。シンプルな立体形から入れる。
詳しく
ボックスキャスト(Box Cast)は、木製または金属製の枠(ボックス)に耐火石膏を流し込み、そのまま型として使うキャスト(kiln-casting)の基本手法である(treatise §10.2, Bullseye TipSheet 5)。型の作成が「枠に石膏を流して固める」だけで済むためシンプルで、キャスト技法への入門として広く使われる。ピーク温度はBullseye系で815〜840°Cが標準(近岡の表より)。平板・ブロック・シンプルな立体形を狙うときに適している。蝋型を必要としないため工程数が少ない。
ボックスキャストでは型の内面に彫刻や模様を施すことで表面テクスチャをガラスに転写できる。石膏が固化する前(可塑性を保つ段階)に表面を成形したり、陶芸の印花技法のようにスタンプを押す手法も使われる。型の予熱(predry)は3段階(90°C→230°C→480°C)が必要で、各段でキルン内温度の均一化ソークが必要。流入後のアニールは作品の最大厚みに応じてAdams-Williamson則を適用する。ロストワックスキャスト(lost-wax-cast)のように蝋の扱いが不要なため、作業工程は少ないが表現の細部は蝋原型技法より制限される。
関連概念
キルンキャスティング(kiln-casting)・ロストワックスキャスト(lost-wax-cast)・耐火石膏予熱(predry)・耐火石膏(refractory-plaster)・近岡式耐火石膏(chikaoka-plaster)・Adams-Williamson則(adams-williamson-rule)

