← ことばたちへ戻る
技法
🌐 Language
空気抜き溝
くうきぬきみぞ
Air Vent Groove
サギング型の裏面に設ける幅2mm程度の溝。型とガラスの間の空気を逃がし、ガラスが型穴に均一に落ちるように設計する型の構造要素。
詳しく
空気抜き溝(Air Vent Groove)は、浅いサギングで使う穴あき型の裏面に設ける排気構造で、幅2mm程度の谷形溝として加工する(treatise §9.2, 近岡 2021 p.21〜23, p.32)。サギング焼成時、穴あき型を棚板に置いてガラスが型の穴に落ち込む際、棚板と型の間の空間に空気が閉じ込められる。この閉じ込められた空気が「空気バネ」として作用し、ガラスの変形を不均一にしたり変形を妨げたりする問題が生じる。型裏面の溝によって閉じ込められた空気を型の外へ逃がすことでこの問題を解決する。
実作上の注意点として、型の裏面溝はガラスが接触する型の表面(成形面)には影響しないが、溝が型の縁まで通じていることが重要。溝が閉じていると空気が逃げない。溝の形状は直線でも対角線でもよく、型の中央の穴から型の縁に向かって放射状や格子状に設けることが多い。自作の耐火石膏型(chikaoka-plaster)では型が硬化・乾燥した後に金工ノミや彫刻刀等で切削して加工する。市販の素焼陶器型ではこの溝加工が省略されていることが多く、その場合は型の縁から空気が逃げるよう型と棚板の間に薄いスペーサーを挟む代替手段もある。
関連概念
サギング(sagging)・スランピング(slumping)・近岡式耐火石膏(chikaoka-plaster)・耐火石膏(refractory-plaster)・板中央たわみ式(plate-sag-formula)

